株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

代表取締役パートナー小川晴寿のブログ

Something H

当社の社名でもあり、コンサルティングのコンセプトであるH(アッシュ)。
Humanity,Honest,Hospitality,Humor, Health,Hard,Historyの
7つのH以外にもHのつく言葉にこだわって、
いい会社づくりに役立つ情報を提供していきたいと思います。

#197

あなたの会社の社員は資源か、それとも資産か

2024年8月30日

2ヶ月ほど前に、
所属する東京ニュービジネス協議会(以下、NBC)が運営するYouTubeチャンネルに
人事・組織開発の専門家として出演させてもらいました。

テーマは「イマドキのピープルマネジメント」です。
Youtube APIを使ってサムネイル画像をクリックで再生する方法です。コードは以下のようになります。コピペで使ってもらって構いません。

※全部で12分40秒あります。お時間がある方は動画でご視聴ください。

今月は、そこでお話した内容の中から
「人的資源管理と人的資産管理の違い」について書きたいと思います。

人事領域で仕事をしていなければ、
人的資源管理も、人的資産管理も、聞いたことあるような、ないような…だと思いますので、
まずは言葉の意味からご説明します。

人的資源管理:
社員を経営資源の1つと捉え、経営目標達成のために人材を活用する制度を設計し運用を目指す考え方。英語の「Human Resource Management」の頭文字をとってHRMと略されることも多い。

人的資産管理:
社員が持つ能力やスキルを資産として捉え、企業の利益を最大化することを目的とした考え方。社員を単なる労働力ではなく、個々の強みや成長ポテンシャルを最大限に引き出すことを目指しています。

そもそも「資源(Resource)」と「資産(Asset)」には以下のような違いがあります。

資源:
価値を生み出すために利用可能なものや、利用可能な供給

資産:
価値を持ち、経済的な利益をもたらすものや、そのために所有されているもの

資源はうまく活用しないと価値を生み出しませんが、
資産は持っているだけで価値があるという解釈になります。

出演にあたってまとめた比較表がコチラです。

動画もあるので、各項目の解説は割愛しますが、
自社が人的資源管理をしているのか、人的資産管理をしているのかは、
経営者・経営陣の口ぐせに表れるように感じています。

人的資源管理をしている企業の経営者は、

社員が頑張って結果を出したら待遇や労働環境を改善する
=結果を出していないうちから待遇や労働環境は改善しないよ

という主旨の発言が多くなります。

昨今の官製賃上げ圧力もあって昇給をしていますが、
その言動には「しぶしぶ」「仕方なく」という感じが漂っています。

一方で、人的資産管理をしている企業の経営者は、

社員により良い結果を出してもらうために、先に待遇や労働環境を改善する

という方針なので、官製賃上げに先んじて、待遇や労働環境の改善に取り組みます。

当然、人的資産管理をベースに人事政策を打ち出している企業の方が、
働き手から支持されます。
人的資源管理から抜け出せない企業は、労働市場で評価されないため、
ジワジワと労働力が不足していくことになります。

しかし、人的資源管理をしている企業もそのような状況を指をくわえて見ていることはしません。
どうしたら、労働市場から評価されるのかを勉強し、自社の人事施策として検討します。
それが、比較表の「取り組む課題」に書かれた

・エンゲージメント
・ワークライフバランス
・リスキリング

などです。

ところが、これがなかなかうまくいきません。

おそらく、うまくいかない理由の多くは、
人的資源管理という基本思想を変えることなく、
人的資産管理の施策を動かそうとしているからだと思います。

OSがAndroidのままiPhoneのアプリを動かそうとするのと同じです。

残念なことですが、人的資産管理という概念とそれに連動した施策が普及して、
表面的に、カタチだけの導入に走った結果、
このような捻じれ現象に見舞われている企業が増えてしまったように思います。

皆さんの会社の基本思想はいかがでしょうか?
人的資源管理ですか? それとも人的資産管理ですか?

労働力を確保する難易度が高まり、重要な経営課題になった今、
自社の人事の在り方が人的資源管理なのか、それとも人的資産管理なのか、
もう一度、じっくり見つめ直してみてはどうでしょう。

斯く言う我々も頭の中は平成で、十分にマインドセットされているとは言い難い状態です。
今期からママが働きやすい制度などを導入し、模索を始めたばかり。
皆さんと一緒に、時代にあった人的資産管理を追求していけたらと思う今日この頃です。

 

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代表取締役パートナー

小川 晴寿

Ogawa Haruhisa

小川 晴寿

1969年生まれ。千葉県出身。

経歴

経営コンサルティング会社に8年半勤務した後、ベンチャー企業の取締役として経営に参画。同社が3年で東証マザーズへ上場を果たす一翼を担う。その後、“やりがいを感じられる職場を1つでも多く増やしたい”という想いから、平堀と共にアッシュ・マネジメント・コンサルティングを設立。

コンサルティング・ポリシー

『1ミリの変化を心から喜ぶ』

支援実績(得意分野)

  • ◆経営者の想いをワクワクする言葉で表現する理念策定支援
  • ◆採用ビギナー企業に対する適正コストでの新卒採用支援
  • ◆自ら考える人材を育成するケーススタディ研修の開発
  • ◆評価制度の運用・定着を通じたマネジメントの仕組みづくり
  • ◆ミッションやバリューの浸透を促す人事評価制度策定支援

当社での役割

  • ◆社員が作成したドキュメントに対する厳しくもやさしい品質チェック
  • ◆個人が開発したナレッジを他のメンバーが使えるノウハウに標準化すること
  • ◆仕事に使えそうな流行りのエンタメ情報を社員に共有すること
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